肝斑はシミの一種!肝斑の治療法とシミのメカニズムを徹底解説
シミには種類があることをご存知ですか?
頬骨のあたり左右対称性にあらわれる肝斑(かんぱん)もシミのひとつ。「シミ」には厳密な定義はありませんが、ほくろやあざなども含め、肌の変色全般がシミと呼ばれます。
そのため「シミができたから、美白成分を使おう」と思ってケアを続けていても、種類によっては改善されないケースも……。
美肌づくりには、自分のシミのタイプをしっかり把握することが重要なのです。
今回は八重洲形成外科・美容皮膚科 原かや院長に「肝斑やシミの治療法と原因」を伺いました。正しい知識を身につけて、内側から輝く極上の白肌を目指しましょう!
肝斑ができる原因ははっきりと解明されていません。ただ、以下5つの傾向があることがわかっています。
1、紫外線で悪化する
2、額、ほほ骨、鼻のあたりにできる
3、左右対称にできる
4、目の周りにはできない
5、妊娠中やピル内服時に発症・悪化することがある
病院では、こうした特徴にどれほど当てはまるかを診て、肝斑かどうかを診断しています。
肝斑は病院で行う治療とセルフケアの2つの方法で改善が期待できます。
【1】病院での治療
病院で肝斑だと診断されると、一般的にはビタミンCとトラネキサム酸の内服が処方されます。飲み薬は、目安として約2ヵ月服用すると改善が見込めます。
同時にハイドロキノンなどの美白剤の外用(塗り薬)を処方されることもあります。このような治療により、少しずつ肝斑が改善されていくのです。
なかには非常に弱いパワーで肌にレーザーを当てることによって、肝斑を含めた色素性の病変を治療する「レーザートーニング」を行う病院もありますが、賛否両論あり、医師によって意見が分かれています。
古典的にはレーザーは肝斑に刺激を与えるため悪影響だとみなされているので、レーザートーニングを受ける場合は医師に相談して判断するようにしてください。
【2】セルフケア

・紫外線予防
肝斑を含めシミのケアとして最も重要なことは、紫外線予防です。しっかり日焼け止めを塗り、肝斑が治るまで日差しが強い時間には外出しないようにしましょう。紫外線を多く浴びてしまうと、肝斑が悪化します。
・ビタミンCを飲む
ビタミンCには抗酸化作用があるので、市販のビタミンCを服用するのもおすすめです。日々の紫外線によるダメージを抑制できます。
・肌に刺激を与えない
肌に刺激が加えると肝斑ができるという説もあるため、なるべく肌に触れないようにした方がいいでしょう。肝斑ができやすい頬骨の高い部分は、クレンジング・洗顔時にゴシゴシこすってしまう方も多いです。
無意識のクセになってしまっていることもあるため、化粧をする時や日焼け止めを塗る時、クリームや化粧水を塗る時にもこすらないように気を付けましょう。
肝斑は飲み薬や塗り薬の服用により約2か月で改善がみられるケースが多いですが、すべてのシミに美白成分の効果が出るとは限りません。
なぜなら、美白成分はメラニン色素の生成を抑えることはできますが、変性した表皮細胞をもとに戻すことはできないからです。
また、セルフチェックではシミを見逃してしまうこともあり、気づいたころには美白化粧品でケアできない段階に入っていることもあります。
美白成分はメラニン色素の生成を抑えシミをつくらないための予防策だと心得ておきましょう。

【1】紫外線を浴びる機会が多い人
当然ながら、外で過ごす時間が長い人はシミができやすくなります。アウトドアの趣味がある方や外出が多い方は日焼け止めを活用し、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
日焼け止めだけでなく、サングラスや帽子、日傘、長袖を着用するなど物理的に紫外線を予防することも大切です。
【2】肌が白い人
肌色が白い人は日焼けをしても赤くなるだけで黒くなりにくく、肌色が黒い人は紫外線を浴びるとどんどん黒くなる傾向があります。
しかし、肌色が白い人の方が日焼け後にシミができやすいのです。反対に、肌色が黒い人はシミができにくいです。
【3】学生時代に屋外で部活動をしていた人
20歳を過ぎると女性は紫外線のケアを気にするようになりますが、紫外線ダメージは年々蓄積されていくもの!
大人になってからどれだけ紫外線対策をしていても、日焼け止めを塗っていなかった小学生時代、中学校時代の紫外線ダメージが残っているのです。
特に中高時代に外で部活をしていた人は長時間紫外線を浴びているため、ある日そのダメージがシミとなってあらわれることが珍しくありません。
ワントーン明るい白肌を手に入れるためには、まずシミの種類を把握することが重要です。
自分のシミが肝斑かどうかチェックし、どの治療法がいちばん良いか美容皮膚科で相談するのもおすすめですよ。

頬骨のあたり左右対称性にあらわれる肝斑(かんぱん)もシミのひとつ。「シミ」には厳密な定義はありませんが、ほくろやあざなども含め、肌の変色全般がシミと呼ばれます。
そのため「シミができたから、美白成分を使おう」と思ってケアを続けていても、種類によっては改善されないケースも……。
美肌づくりには、自分のシミのタイプをしっかり把握することが重要なのです。
今回は八重洲形成外科・美容皮膚科 原かや院長に「肝斑やシミの治療法と原因」を伺いました。正しい知識を身につけて、内側から輝く極上の白肌を目指しましょう!
肝斑ってなに?
肝斑はシミのひとつで、色は淡褐色。モヤモヤと左右対称にできることが多く、ホルモンのバランスが崩れた時にできやすいといわれています。肝斑ができる原因ははっきりと解明されていません。ただ、以下5つの傾向があることがわかっています。
1、紫外線で悪化する
2、額、ほほ骨、鼻のあたりにできる
3、左右対称にできる
4、目の周りにはできない
5、妊娠中やピル内服時に発症・悪化することがある
病院では、こうした特徴にどれほど当てはまるかを診て、肝斑かどうかを診断しています。
肝斑はどうやって治す?
肝斑は病院で行う治療とセルフケアの2つの方法で改善が期待できます。
【1】病院での治療
病院で肝斑だと診断されると、一般的にはビタミンCとトラネキサム酸の内服が処方されます。飲み薬は、目安として約2ヵ月服用すると改善が見込めます。
同時にハイドロキノンなどの美白剤の外用(塗り薬)を処方されることもあります。このような治療により、少しずつ肝斑が改善されていくのです。
なかには非常に弱いパワーで肌にレーザーを当てることによって、肝斑を含めた色素性の病変を治療する「レーザートーニング」を行う病院もありますが、賛否両論あり、医師によって意見が分かれています。
古典的にはレーザーは肝斑に刺激を与えるため悪影響だとみなされているので、レーザートーニングを受ける場合は医師に相談して判断するようにしてください。
【2】セルフケア

・紫外線予防
肝斑を含めシミのケアとして最も重要なことは、紫外線予防です。しっかり日焼け止めを塗り、肝斑が治るまで日差しが強い時間には外出しないようにしましょう。紫外線を多く浴びてしまうと、肝斑が悪化します。
・ビタミンCを飲む
ビタミンCには抗酸化作用があるので、市販のビタミンCを服用するのもおすすめです。日々の紫外線によるダメージを抑制できます。
・肌に刺激を与えない
肌に刺激が加えると肝斑ができるという説もあるため、なるべく肌に触れないようにした方がいいでしょう。肝斑ができやすい頬骨の高い部分は、クレンジング・洗顔時にゴシゴシこすってしまう方も多いです。
無意識のクセになってしまっていることもあるため、化粧をする時や日焼け止めを塗る時、クリームや化粧水を塗る時にもこすらないように気を付けましょう。
シミにも違いがある!美白成分は効かない?
肝斑は飲み薬や塗り薬の服用により約2か月で改善がみられるケースが多いですが、すべてのシミに美白成分の効果が出るとは限りません。
なぜなら、美白成分はメラニン色素の生成を抑えることはできますが、変性した表皮細胞をもとに戻すことはできないからです。
また、セルフチェックではシミを見逃してしまうこともあり、気づいたころには美白化粧品でケアできない段階に入っていることもあります。
美白成分はメラニン色素の生成を抑えシミをつくらないための予防策だと心得ておきましょう。
シミや肝斑ができやすい3つのタイプ

【1】紫外線を浴びる機会が多い人
当然ながら、外で過ごす時間が長い人はシミができやすくなります。アウトドアの趣味がある方や外出が多い方は日焼け止めを活用し、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
日焼け止めだけでなく、サングラスや帽子、日傘、長袖を着用するなど物理的に紫外線を予防することも大切です。
【2】肌が白い人
肌色が白い人は日焼けをしても赤くなるだけで黒くなりにくく、肌色が黒い人は紫外線を浴びるとどんどん黒くなる傾向があります。
しかし、肌色が白い人の方が日焼け後にシミができやすいのです。反対に、肌色が黒い人はシミができにくいです。
【3】学生時代に屋外で部活動をしていた人
20歳を過ぎると女性は紫外線のケアを気にするようになりますが、紫外線ダメージは年々蓄積されていくもの!
大人になってからどれだけ紫外線対策をしていても、日焼け止めを塗っていなかった小学生時代、中学校時代の紫外線ダメージが残っているのです。
特に中高時代に外で部活をしていた人は長時間紫外線を浴びているため、ある日そのダメージがシミとなってあらわれることが珍しくありません。
ワントーン明るい白肌を手に入れるためには、まずシミの種類を把握することが重要です。
自分のシミが肝斑かどうかチェックし、どの治療法がいちばん良いか美容皮膚科で相談するのもおすすめですよ。

原かや/八重洲形成外科・美容皮膚科院長
形成外科専門医、レーザー専門医・指導医。東京女子医科大学卒業後、同大学形成外科にて多くの手術やレーザー治療を担当。2015年に八重洲形成外科・美容皮膚科開設。プチ整形と言われるヒアルロン酸やボトックス治療、シミ治療などに定評がある。一方で保険診療にも力を入れており、眼瞼の手術を始め局所麻酔での手術を日々行っている。ポリシーは「自然な美しさ」
形成外科専門医、レーザー専門医・指導医。東京女子医科大学卒業後、同大学形成外科にて多くの手術やレーザー治療を担当。2015年に八重洲形成外科・美容皮膚科開設。プチ整形と言われるヒアルロン酸やボトックス治療、シミ治療などに定評がある。一方で保険診療にも力を入れており、眼瞼の手術を始め局所麻酔での手術を日々行っている。ポリシーは「自然な美しさ」