寒い時期でも健やかな肌でいるためには

乾燥肌はバリア機能が低下しやすくなるため、早めの予防ケアが大切です。
誰だって一年中みずみずしく、うるおいがある肌でいたいですよね。乾燥知らずの肌でいるための肌と身体の中からのケアについてお伝えします。

早めの乾燥対策が重要

乾燥肌とは水分が失われ皮脂分泌が減少し、バリア機能も低下している状態。
放っておくと、しわ、たるみなどのエイジングサインにも直結していきます。だから、早めの予防ケアが何より大切。
うるおい成分には種類があり、うるおいを引き寄せるヒアルロン酸・コラーゲン、うるおいを抱え込むセラミド、うるおいにふたをするスクワラン・ワセリンなどがあります。
一種類だけではなく、保湿成分の種類や組み合わせで化粧品を選ぶのがおすすめです。

■バリア機能を強化する成分にこだわる

バリア機能を強化する注目したい成分にフラーレンがあります。
フラーレンは抗酸化作用が高いことで有名。最近、新たにヒアルロン酸産生を促進する効果が発見されました。うるおい成分にプラスして、肌のバリア機能をさらに強化してくれる頼もしい味方になってくれるはず。
ぜひ、化粧品の裏面に書かれている全成分表示を見て選んでみては。

■一手間加えるだけで化粧品の効果がアップ

同じ化粧品を使っていても、一手間で効果に違いがでます。
化粧水はコットンを使用してパックをすることで、肌の隅々まで水分が行き渡ります。そして美容液とクリームは、手のひらにとり温めてから、額、頬、鼻、顎の5箇所に置き、頬は顎から両手でV字に上へ引き上げるようになじませます。筋肉を意識して上へ引き上げるように手を使うのがポイント。最後は肌にアイロンをかけるよう手のひらでプレスします。

身体の中から代謝を上げよう

寒い時期は、身体の巡りも滞りがちになります。
身体の中からアプローチして、代謝を上げていきましょう。食事や運動、お風呂の入り方などに気をつけてみて。
健康的な美肌づくりには、身体の巡りを整えることが大切です。

■食べることから美肌づくり

冬の野菜の人参、大根、ごぼうなどの根菜類は身体を温める効果があります。
血行促進を促すビタミンE、鉄分の吸収を促進するビタミンCが多く含まれていて体内で熱を作る働きがあります。旬の食材は栄養価が高く、免疫力UP、美肌効果も。
鍋やスープなど温かい料理で身体の中からケアしていきましょう。

■ゆっくりと湯船に浸かろう

1日の疲れをリセットするにはお風呂が欠かせません。
お気に入りの入浴剤を入れて香りからもリラックスしましょう。
湯船に浸かると筋肉がほぐれ、内臓も温まります。
シャワーだけだと表面しか温まりませんが、湯船に浸かると筋肉がほぐれ、内臓が温まります。
副交感神経に切り替わることで睡眠の質もあがりますよ。

■代謝を上げるには運動を

ウォーキング、ランニング、外での運動が苦手な方は部屋の中でできるエアロバイク、ダンスなどの有酸素運動がおすすめ。ダイエットが目的なら、無酸素運動の筋トレも一緒に行いましょう。
代謝を上げることは健康な身体づくり、美肌づくりにはとても重要です。

寒さに負けない美肌と健康づくり

冬の肌状態を知れば必要なケアが分かってきます。
化粧品に関しては、こだわりの成分、好きな香りやテクスチャー、肌へのなじみやすさを重視して選んでみては。
まずは、出来ることから始めて美肌と健康をキープしましょう。自分自身を大切に思うことで選ぶものが変わり、行動が変わります。

文 ：コスメコンシェルジュ・コスメライター 土屋 紀子