活性酸素の話【2】バランス重視の自然界
活性酸素がどうして危ないか、活性酸素にはどんな種類があるの?抗酸化剤の仕組みは?なぜフラーレンは抗酸化剤の中でも抗酸化力が強いのか?など色々と疑問があるかと思います。疑問にお答えする前に、すこし化学のお話にお付き合いください。
この世の物は全て原子でできています。原子はプラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気をもつ電子からできていて、電子が原子核の周りをぐるぐる回っています。自然界はとってもバランスを重要視します。もしも原子核のプラスの電気が2あるとすると、それを打ち消すようにマイナスの電気をもつ電子も2つあります。この世の物は全て原子でできています。原子はプラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気をもつ電子からできていて、電子が原子核の周りをぐるぐる回っています。自然界はとってもバランスを重要視します。もしも原子核のプラスの電気が2あるとすると、それを打ち消すようにマイナスの電気をもつ電子も2つあります。

実は原子や分子には、電子が入るための部屋の様な場所があります。この電子の部屋には、電子が2つだけ入れる様になっています。さらに電子は、一人は寂しいので、この部屋には2人で入りたがります。また原子や分子は電子の空き部屋に、新しい入居者(電子)を入れたがります。この空き部屋状態はとてもバランスが悪いので、電子と電子の部屋を、別の原子や分子と共有してバランスを保とうとします。これを化学結合(共有結合)と言います。

一例として、空気中に含まれる窒素分子(N2)につてご説明します。窒素分子は、窒素原子2つでできる安定な分子です。窒素原子は余った部屋を電子で満たすために、窒素原子2つで、電子の部屋と電子をシェア(共有)してくっついています。共有結合することで、電子は一人ぼっちにならずに済みますし、電子用の部屋も満室になりました。とてもバランスの良い状態で、空気に含まれる窒素分子が安定で、活性酸素の様に攻撃的でないのは、この安定感によるものです。
安定な分子は、電子の部屋の空室もなく、電子もペアを組んでいる事がわかりましたか?お察しのよい読者の方は気がついているかと思います。。。そう活性酸素はこのバランスが悪いのです。次回は、バランスの悪い活性酸素についてご説明いたします。
*図中の分子、原子の絵は模式として示しています。
自然界はバランスが大切
この世の物は全て原子でできています。原子はプラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気をもつ電子からできていて、電子が原子核の周りをぐるぐる回っています。自然界はとってもバランスを重要視します。もしも原子核のプラスの電気が2あるとすると、それを打ち消すようにマイナスの電気をもつ電子も2つあります。この世の物は全て原子でできています。原子はプラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気をもつ電子からできていて、電子が原子核の周りをぐるぐる回っています。自然界はとってもバランスを重要視します。もしも原子核のプラスの電気が2あるとすると、それを打ち消すようにマイナスの電気をもつ電子も2つあります。
電子の部屋

実は原子や分子には、電子が入るための部屋の様な場所があります。この電子の部屋には、電子が2つだけ入れる様になっています。さらに電子は、一人は寂しいので、この部屋には2人で入りたがります。また原子や分子は電子の空き部屋に、新しい入居者(電子)を入れたがります。この空き部屋状態はとてもバランスが悪いので、電子と電子の部屋を、別の原子や分子と共有してバランスを保とうとします。これを化学結合(共有結合)と言います。
安定な分子はバランスが良い

一例として、空気中に含まれる窒素分子(N2)につてご説明します。窒素分子は、窒素原子2つでできる安定な分子です。窒素原子は余った部屋を電子で満たすために、窒素原子2つで、電子の部屋と電子をシェア(共有)してくっついています。共有結合することで、電子は一人ぼっちにならずに済みますし、電子用の部屋も満室になりました。とてもバランスの良い状態で、空気に含まれる窒素分子が安定で、活性酸素の様に攻撃的でないのは、この安定感によるものです。
安定な分子は、電子の部屋の空室もなく、電子もペアを組んでいる事がわかりましたか?お察しのよい読者の方は気がついているかと思います。。。そう活性酸素はこのバランスが悪いのです。次回は、バランスの悪い活性酸素についてご説明いたします。
*図中の分子、原子の絵は模式として示しています。
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