今 勢いのある中国コスメ、皆さんはどのくらい知っていますか？ 一体中国ではどんなコスメブランドが人気あるのか、どんな商品が売れているのか、気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
CBNDataの「Z世代トレンド美容消費インサイトレポート」によると、中国には現在約2億6000万人のジェネレーションZ世代の若者がいて、彼らの消費支出は4兆元（日本円にして約64兆円）に達し、全国の総家計支出の13%を占めているそう。1995年以降に生まれたZ世帯、通称「95後」（ジーウーホー）が主力消費者になりつつあり、彼らの消費意識や習慣は従来のものから大きく変化しました。「見た目、品質、価格」を重視する「95後」の間で、中国産コスメはこれまでにないほど人気が高まっています。スキンケア編・メイク編の分けてご紹介いたします。

1.HomeFacialPro(HFP)

「成分重視スキンケア」をコンセプトとしていて、「成分党」の流行に乗ったブランドです。単一成分の原液シリーズを代表商品に作り、美容成分其々の効果効能を強くアピールすることで、化粧品の成分を意識する、いわゆる「成分党」と呼ばれる消費者から人気を集めているブランドです。

2014年に設立された比較的若いブランドですが、2018年のタブル11の売上トップ8にもランクインしています。しかし、2020年トップ30に落ちたこともあり、この数年「成分党コスメ」というコンセプトが広がることに伴い、競争もますます激しくなってきた、と同社もコメントしています。

人気商品例：ニキビケア・オリゴペプチド原液
主要有効成分：オリゴペプチド，ビオニン、センテラアジアチカエキス

2.WINONA

敏感肌向け化粧品を中心として、「皮膚科医推奨ブランド」の中でひときわ目覚しいブラントです。2010年に設立して以来、2020年のダブル11の売上トップ10にランクインした唯一の中国コスメブランドになります。今年3月に上場もしており、既に時価総額が千億人民元以上（日本円にして約16千億円）の規模にも達している勢いのあるブランドです。

同社の美白美容液をはじめ、7種製品に油溶性フラーレン（LipoFullerene）が採用されていて、美白処方として日本の医薬部外品にあたる「特殊用途化粧品」の許可も取得しています。メカニズムの違う複数の美白成分を組み合わせることにより、より良い効果的かつ安全性の高い美白商品として期待されています。

人気商品：Anti-Sensitive Moisturizing Tolerance-Extreme Cream
主要有効成分：Green thorn fruit オイル、スベリヒユエキス、β-グルカン、ヒアルロン酸

3.pmpm

元P&G社員が2019年設立した新興ブランドで、昨年から急成長を遂げています。「世界中から探してきた天然成分を、肌のエネルギーに」をスローガンに掲げ、更に「単一成分の濃度より、原料の組み合わせ・配合量の調整が重要」とも主張しています。海外の研究機関や大手原料メーカーと協業することを公言していて、「国際品質」と「オリジナルの処方」を強く意識しアピールしているブランドです。

人気商品：Anti-aging Essense Water&Emulsion
主要有効成分：Tuber magnatum（white truffle）、酵母発酵エキス、AA2G


いかがでしたか？ 初めて聞いた化粧品ブランドもあったのではないでしょうか？
日々進化している中国の化粧品ブランド。この記事をきっかけに調べてみてはいかがでしょうか。