コスメコンシェルジュが選ぶおすすめエイジングケア成分

コスメコンシェルジュが選ぶおすすめエイジングケア成分

3つのステップで考えるエイジングケア


年齢を重ねても美しくあるためには、エイジングケアを早くから取り入れることが重要です。
エイジングケアを取り入れる際に注目すべきは、ご自身の肌状態にあった「エイジングケア成分」が配合されているかということ。美容の専門家「コスメコンシェルジュ」がエイジングケアを「予防・修復・再生」の3つのステップで考え、それぞれの肌状態におすすめの「エイジングケア成分」とその働きについて紹介します。


エイジングケアのキホンは「予防」


シミやシワなどのエイジングサインは一度できてしまったら、元に戻すのは至難の業。美しい肌をキープするには日ごろからの「予防」ケアが大切です。エイジングサインが肌に現れる原因は、加齢だけではなく、紫外線や乾燥、酸化や糖化なども影響し、これらを防ぐことが美しい肌を守ることにつながります。

「予防」におすすめの成分1
マルチに働く美肌の強い味方「ビタミンC誘導体」

栄養素としてもおなじみのビタミンC。しかし、ビタミンCそのままでは角質バリアを突破できず、またとても不安定です。
そのため、安定化させ吸収を助ける成分をくっつけたものが「ビタミンC誘導体」です。「ビタミンC誘導体」には、肌老化の原因となる活性酸素を抑える働きがあります。

スキンケアアイテムなどに多く配合される「ビタミンC誘導体」は、美白の有効成分として有名ですが、実は美白だけでなくさまざまな肌悩みにも効果を発揮する万能な美容成分。シミを防ぐことはもちろん、炎症を抑えてニキビを防いだり、毛穴を引き締めたり、血行を促進しくすみを防いだり、皮脂の分泌を抑えたりと、とてもマルチに働く美容成分です。

肌悩みが増えてきた、エイジングケア初期の「予防」ケアを始めたい、という方に注目してほしい成分です。

「予防」におすすめの成分2
シミ・シワを防ぐ高い抗酸化力が魅力のフラーレン

喫煙や紫外線、ストレスなどで肌表面や内部に活性酵素が増加すると肌が酸化し、シミやシワの原因となります。「フラーレン」は肌表面で発生する活性酵素を除去する働きがあります。他の抗酸化成分と異なり、活性酵素を「取り込む」「分解する」という2つのメカニズムで作用するため、幅広い種類の活性酵素を除去することができ、しかも抗酸化力が長く続きます

サッカーボール状の成分で、「フラーレン」の効果が発揮できる十分な濃度を配合している化粧品には、「ロゴ」を表示することができます。ストレスなどによる肌の変化を感じている方は、「ロゴ」付きのコスメを探してみて。

シワが気になりだしたら「修復」機能があるエイジングケア成分が決め手

シワなどのエイジングサインが現れた箇所には「修復」機能があるエイジングケア成分がおすすめです。
シワは加齢によるコラーゲン線維やエラスチン線維の変性や減少が主な原因です。深く刻まれる前に早い段階でのお手入れが必要。「シワ改善」効果がある医薬部外品の有効成分としても知られる成分を紹介します。

「修復」におすすめの成分1
「シワ改善」と「肌荒れ改善」効果をもつレチノール

「レチノール」はビタミンAの一種で、ターンオーバーを促し、肌荒れを改善する効果があります。加えて、表皮にあるヒアルロン酸の生成を促進し、さらに真皮にあるコラーゲンやエラスチンの生成を促進することでシワを改善します。この効果が認められ、「シワ改善」の医薬部外品の有効成分として承認されています。油性成分のため美容液やクリームなどによく配合されています。

「修復」におすすめの成分2
「シワ改善」だけでなく「美白」や「抗炎症」効果もあるナイアシンアミド

ビタミンB群の一種で美白や抗炎症成分として使われてきました。近年、コラーゲン合成促進作用が発見され、シワを改善する医薬部外品の有効成分として承認されました。多機能な成分なので、複数の肌悩みを抱えた人にぴったりの成分です。ナイアシンアミドは水溶性成分のため化粧水やジェルをはじめ幅広い化粧品に配合されています。

「再生」機能を持つエイジングケア成分で肌のハリ・弾力を手に入れる

加齢によるシワはコラーゲン線維やエラスチン線維の変性や減少が主な原因。そこにターンオーバーの乱れや筋肉の衰えが加わり、たるみになります。「再生」機能を持つエイジングケア成分は、ターンオーバーの乱れを正常に整えたり、細胞を再生または成長させることで、肌のハリ・弾力を改善します。中でも化粧品原料として注目の2成分を紹介します。

「再生」におすすめの成分1
医療分野で実績のあるEGF

Epidermal Growth Factor(上皮成長因子)の頭文字をとったもので特定の細胞の増殖などを正常化する働きがある物質(ペプチド)です。もともとは医療機関で火傷の治療目的で皮膚再生、皮膚移植の現場で幅広く使用されていました。年齢が高い人ほど効果が高いことも実験でわかっている注目の成分です。

「再生」におすすめの成分2
細胞増殖を助ける幹細胞培養液

「幹細胞」は、真皮と表皮で新しい細胞を生み出し、肌の生まれ変わりを促進する役割があります。
実際に幹細胞がそのまま配合されているのではなく、幹細胞を増殖させたあとに抽出した培養液が化粧品に配合されています。培養液には成長因子グロースファクター(特定の細胞の増殖などを正常化する働きがある物質)が豊富に含まれているため、肌の生まれ変わりを正常化する効果が期待されています。

肌状態と3ステップを照らし合わせたエイジングケア


化粧品業界で大注目のエイジングケア成分を予防、修復、再生の3つにわけてご紹介しました!
「年齢より若く見られたい!」と思っている方は、このエイジングケアを全方位的に行うことがおすすめです。コスメを購入される際には、成分もチェックしてから選ぶようにしましょう!


文 :コスメコンシェルジュ・コスメライター 木原かおる
監修:一般社団法人 日本化粧品検定協会 代表理事 小西さやか



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