2014年に環境省がまとめた「花粉症環境保健マニュアル」によると、2008年の調査では実に“国民の約30%の人が花粉症”という結果が出ています。その中で、“スギ花粉症の人は10年前より10%増加”したそうです。
その後も増加傾向と言われている花粉症ですが、花粉症の時期は肌荒れを起こす人が多く、まれに喘息やアトピーなどの症状を併発することもあります。

人目に多く触れるお肌になるべく影響がでないよう、花粉の季節の敏感肌対策をしっかり行っていきましょう。

花粉症の症状がある時は他のアレルギーにも注意！

花粉症の症状が出ているときは体内でヒスタミンが過剰に放出されるため、アレルギーを起こしやすい状態になり、肌も敏感になっています。
基本的にお肌が敏感になっている時は、アレルゲンに対する防御力が低下しているので、花粉だけでなくPM2.5などの環境汚染物質によってもかゆみや乾燥を起こしやすくなっているのです。
症状に覚えのある人も多いのではないでしょうか？特にかゆみが強いと眠れないこともあり辛いですよね。

外で付着した花粉が服やお肌に残っていると、知らず知らずのうちに室内に花粉をバラまき、肌荒れの原因になってしまいます。なるべく帰宅時には洋服のブラッシングや帰宅後すぐの洗顔を心がけ、花粉をしっかりと落とすようにしましょう。

敏感になったお肌に大切なこと

スキンケアの基本は丁寧な洗顔とその日のお肌に合った保湿です。
日本人はきれい好きなので、丁寧な洗顔というとオイルクレンジングで数分以上お肌の上でマッサージをしたり、洗顔フォームの泡をお肌の上で必要以上に強く転がしたりする傾向があります。
敏感になったお肌に強いクレンジングや洗顔はNG！メイクは素早く落とし、やさしく洗顔することを心がけてください。肌に摩擦が起きると肌荒れがひどくなってしまいます。
化粧品は敏感肌用のスキンケアアイテムに切り替えたり、ワセリンのみで保湿する「ずぼら美容」も選択肢の一つ。なるべくソフトにやさしく行うようにします。

敏感肌から抜け出せないときは病院へ

敏感肌の状態が長く続くと、更なるアレルギー発症の恐れがあるので、迷わず皮膚科を受診しましょう。なるべく早く敏感な状態を終了させて、バリア機能を回復させるようにしてください。
フラーレンは刺激が少なく、皮膚科のドクターにも人気の化粧品原料です。赤みなどに対しても効果が期待できるので、皮膚科で見つけたらぜひ試してみてください。

＜参考元＞
花粉症環境保健マニュアル 2014｜環境省（PDF）
敏感肌を防ぐ！アレルゲン対策｜皮ふ科医に聞く ミニ知識｜資生堂