乾燥は肌老化のサイン。進行するとシミやシワ、たるみなどの原因となります。お肌を乾燥に導かないための正しい保湿ケア、しっかりと出来ているでしょうか？乾燥対策はばっちり！と自信をもって言える方もそうでない方も、この機会にぜひ保湿ケアを見直してみましょう！

そもそもお肌が乾燥してしまうのはなぜ？

私たちの肌にはもともと、乾燥や紫外線などの刺激から肌を守るためのバリア機能が備わっています。その役割を担っているのが肌表面の皮脂膜と、角質層にあるNMF（天然保湿因子）やセラミドなどの細胞間脂質です。

しかし、間違ったスキンケアや生活習慣、食生活の乱れ、季節による環境の変化などによって、皮脂膜を形成するのに必要な皮脂や汗が十分に分泌されず、天然保湿因子や細胞間脂質が減少してしまいます。これにより、肌内部から水分が失われやすくなってしまい、慢性的な乾燥肌となるのです。

正しい洗顔方法を学んでメイク前の肌を健やかに！

肌の保湿機能を衰えさせる大きな原因の1つが、間違ったスキンケアや洗顔方法。

まずは雑になりがちな朝の洗顔を見直してみましょう。肌表面にキズをつけてしまう恐れのあるゴシゴシ洗いはもちろん禁物。程よい弾力の泡をクッションにして、手をクルクルとやさしく動かして洗いましょう。
また、朝の洗顔ではうるおいを意識することも重要。朝の肌は、ホコリなどで汚れていることはほとんどないため、寝ている間に分泌された余分な皮脂をぬるま湯で洗い流す程度でOK。必要な油分まで取り過ぎてしまわないように、洗浄力が強い洗顔剤の使用は避けましょう。

これであなたもうる肌に！正しい保湿ケアの方法

そして重要なのが洗顔後のスキンケア。朝にしっかりとスキンケアを行っていないと、乾燥の原因となる日中のさまざまなダメージから肌を守ることはできません。
洗顔後は特に肌の水分が失われやすくなっているため、5分以内には保湿ケアを行いましょう。化粧水は、コットンによるパッティングよりも、乾いた清潔な手でつける方法がおすすめ。手のひらでスキンケアアイテムを温めたら、顔全体を包み込むようにしっかりとなじませていきましょう。

・ブースター美容液＋たっぷりの化粧水でしっかり保湿
美容液は基本的に化粧水のあとにつけるものですが、ブースター（導入）美容液は、洗顔後、化粧水をつける前の肌に使用します。乾燥などで肌がごわついていると、化粧水をつけてもなかなかなじんでくれないことがあります。そのような状態の肌にメイクを重ねると、日中のダメージがダイレクトに肌に届く結果に。ブースター美容液は、化粧水などに含まれるうるおい成分の浸透力を高めてくれるため、時間がない朝のスキンケアにはおすすめです。
また、空気の乾燥が気になる冬場には、たっぷりの化粧水が欠かせません。肌がもっちりとした状態になるまで、数回に分けて重ねづけするのがおすすめです。

・クリームを上手に活用しよう
クリームを使うと化粧がよれて崩れやすくなると思っている方は多いのですが、実際はクリームを使ったほうが日中の化粧崩れは起こりにくくなります。というのも、肌に油分が足りず乾燥している状態では、肌を守ろうと、かえって皮脂が過剰に分泌されてしまうためです。適度な油分で肌のうるおいが保たれていれば、余分な皮脂が分泌されることは少なくなります。朝のスキンケアにもぜひクリームを活用しましょう。
油分が多いと感じたときはティッシュで軽く押さえるようにして油分量を調節したり、下地などのメイクアイテムに少量のクリームを混ぜて使用するだけでも日中の化粧ノリを美しく保つことができます。


＜参考・参照元＞
【医師監修】乾燥肌の原因について解説します | スキンケア大学
【医師監修】保湿のメカニズム | スキンケア大学