皮膚のたるみにともなって、目立ちやすくなる「たるみ毛穴」。その大きな原因が、乾燥にあることをご存知ですか？ 今回は、たるみ毛穴と乾燥との関係を見ていきながら、それらを改善するための正しいスキンケア方法をご紹介します。

ポツポツ目立つたるみ毛穴は乾燥が原因！

たるみ毛穴とは、しずくのような形に広がった細長い毛穴のことです。特に頬の辺りに目立ち、顔の皮膚を少し上に引っ張ると目立たなくなることが特徴です。ひどくなると、広がった毛穴同士がつながってしまい、シワのように見えることがあります。

見た目がよく似ているため混合されがちな毛穴トラブルに、「毛穴の開き」があります。毛穴の開きの場合は毛穴の形は丸く、皮脂が多く分泌されることが特徴です。たるみ毛穴とは異なり、特に鼻周りを中心に目立つのも特徴です。

たるみ毛穴の主な原因は、肌の乾燥です。肌が乾燥するとキメが粗くなってしまうため、毛穴の広がりが目立ちやすくなります。また、肌表面だけでなく、皮膚のより内側にある真皮層のうるおいまでもが失われてしまうことも原因の1つです。真皮層には、肌のハリを保ってくれるコラーゲンやエラスチン、肌内部のうるおいを保ってくれるヒアルロン酸という成分があります。乾燥によりこれらの美肌成分が減少することで皮膚がたるみ、それにともなって、肌表面の毛穴もたるんで目立ってしまうのです。

たるみ毛穴もばっちり改善！うるおいを逃がさないスキンケア～クレンジング・洗顔編～

乾燥により目立ってしまうたるみ毛穴。実は保湿ケアよりも、クレンジングや洗顔に問題がある場合も多いのです。たるみ毛穴は30～40代頃から目立ちはじめると言われていますが、20代の頃からずっと同じクレンジングや洗顔剤を使用しているという方、いらっしゃいませんか？

例えば、洗浄力の強さを重視したクレンジングや洗顔剤は、皮脂の分泌が盛んな20代の肌には適していても、30代・40代の肌には大きな負担です。自分の肌に合っていないものを使い続ければ、肌のうるおい成分はどんどん流出し、肌の乾燥を進行させてしまいます。肌の乾燥が気になる方は、一度クレンジングや洗顔剤の見直しをおすすめします。

また、メイクの落とし方や洗顔方法にも注意が必要です。メイクや汚れをしっかりと落とすことはもちろん重要ですが、だからといってゴシゴシとこするような洗顔方法は、皮脂の取り過ぎやうるおい成分の流出を招きます。クレンジングは、手のひらや指をクルクルと動かして肌の上で小さな円を描くように行い、肌に負担をかけないように手早く済ませます。また、洗顔剤は適度に水分を含ませてしっかりと泡立て、手ではなく泡で洗うようなイメージでやさしく行いましょう。

たるみ毛穴もばっちり改善！うるおいを逃がさないスキンケア～保湿ケア編～

乾燥が気になる肌には、「化粧水→美容液→乳液→クリーム」の順で、徹底した保湿ケアを行うことが大切です。ベタつきが気になるからと、保湿ケアは化粧水だけで済ませる方も多いかもしれません。しかし、化粧水だけではせっかくのうるおい成分が逃げやすく、十分な保湿効果が期待できません。油分が少なすぎるとかえって皮脂の過剰分泌を招くこともあるため、乳液やクリームもしっかりと活用していきましょう。

また、乾燥によるたるみ毛穴には、レチノールやビタミンC誘導体、フラーレンが配合されているコスメアイテムがおすすめ。どの成分にも傷んだ肌細胞を修復する作用があり、肌にハリを蘇らせる効果が期待できます。

触れたときに肌のザラつきが気になる場合は、週1回程度のピーリング洗顔も効果的です。やりすぎると肌への強い刺激となってしまうピーリングですが、適度な間隔で行えば肌のザラつきやごわつきが取れ、うるおい成分の浸透力も高まります。肌への刺激が気になる方は、オイルやクリームに上白糖やきび砂糖を混ぜた、手作りのピーリング剤がおすすめ。保湿成分がぐんぐん入っていく肌環境を作ってあげることで、効率的にたるみ毛穴ケアができます。


＜参考・参照元＞
【医師監修】たるみ毛穴に悩まされないためのケア方法
たるみ毛穴から帯状毛穴になっちゃった！正しいケアで老け顔をストップ